通信制高校を検討していると、「N高はMacBookが必要らしい」という情報を目にすることがあります。
我が家も子どもの進学先としてN高等学校を検討していたとき、同じ疑問にぶつかりました。十数万円の出費になりますから、本当に必要なのか、必要だとしてどれを買えばいいのか、入学前にかなり悩みました。
結論から言うと、MacBookが必要かどうかは、選ぶコースによって変わります。そして機種を決めるうえで一番迷う「画面サイズ」については、公式に指定がありません。つまり、親が自分で判断するしかない部分です。
この記事では、公式サイトで確認できる条件を整理したうえで、実際に購入した親の立場から、我が家が15インチを選んだ理由と使ってみた実感をお伝えします。
MacBookが必要になるのは、どのコースか
まず、ここを取り違えると無駄な出費につながります。
N高等学校の公式サイトの案内によると、必修授業の映像学習やレポートは、インターネット上で動画を再生できる端末(スマートフォン、タブレット、パソコンなど)があれば学習できるとされています。
そのうえで、パソコンが前提になるのは次のような場合です。
- ネットコース(普通科)のみで学ぶ場合
スマートフォンやタブレットでも学習が可能とされています。MacBookが必ず要るわけではありません。 - 週5コース・週3コース、週1+コース、通学を伴うコース
推奨スペック以上のMacBookシリーズが必要とされています。 - プログラミングなど、一部の課外授業を受ける場合
パソコンの利用が前提になります。
我が家の場合は、入学時に通学するコースを選んだため、MacBookの購入が必要になりました。「N高はMacBookが必須」とひとまとめに書かれている情報を見かけますが、実際にはコース選択によって分岐するというのが正確なところです。
検討中の方は、まず志望するコースを決めてから、パソコンが必要かどうかを判断されることをおすすめします。
公式が示している推奨スペック
公式サイトでは、推奨される機種とスペックが具体的に示されています。
推奨機種:MacBook Air
- Apple M2チップ以上
- ユニファイドメモリ 8GB〜
- SSDストレージ 256GB〜
MacBook Proを選ぶ場合の最低条件
- Apple M4チップ
- ユニファイドメモリ 16GB以上
- SSDストレージ 512GB以上
あわせて、インターネット環境についても「最低10Mbps以上・推奨25Mbps」という目安が示されています。自宅の回線が心もとない場合は、パソコンと同時に見直しておいたほうが安心です。
なお、VR機器を使う学習については、Meta Quest 3S・Meta Quest 3が貸与されるとされています。こちらは購入の必要がありません。
最新の条件は変わる可能性がありますので、購入前に必ず公式サイトでご確認ください。
画面サイズは、公式に指定がない
ここが親にとって一番悩ましいところです。
チップやメモリ、ストレージについては具体的な数字が示されていますが、画面サイズについての指定はありません。MacBook Airには13インチと15インチがありますので、どちらを選ぶかは各家庭の判断に委ねられています。
価格差もありますし、「学校が指定していないなら安いほうでいいのでは」と考えるのが自然だと思います。我が家も最初はそう考えていました。
我が家が15インチを選んだ理由
子どもが中学3年生のとき、購入前に家電量販店へ現物を見に行きました。カタログの数字だけでは大きさの感覚がつかめなかったからです。
推奨がMacBook Airでしたから、その時点で選択肢は13インチか15インチの2つに絞られていました。実機を並べて見比べたうえで、最終的に15インチを選びました。理由は次の3つです。
1. 画面を見ている時間が長くなるから
通信制高校は、授業の多くを画面越しに受けることになります。全日制であれば黒板を見て過ごす時間が、そのまま画面を見る時間に置き換わるということです。毎日のことですから、目への負担を考えると画面は大きいほうがいいだろうと判断しました。
2. 教科書を見ながらレポートを書くから
レポート作成では、教科書を見ながら文章を書く場面が出てきます。手元に教科書を開いた状態で画面に向かうことになるので、画面が大きいほうが書き進めやすいと考えました。
あわせて、画面が広ければ授業の動画も見やすくなります。毎日のように動画を見ることになりますから、目が疲れにくいという点も大きいと感じています。
なお、レポートについては複数の科目を同時に進めることはできません。たとえば国語と数学を並行して開き、同じ画面内で両方を進めるという使い方は認められていないと、うちの子は指導されています。
ですので「画面を分割して複数の作業を並べたい」という理由で大きい画面を選んだわけではありません。あくまで1つの画面を大きく、見やすく使うための15インチ、という位置づけです。
3. 学習以外の使い道も考えたから
子どもには、授業以外に自分で動画編集をしてみたいという希望がありました。動画を見る時間もあるでしょう。そうした使い方まで含めて考えると、画面は大きいほうが向いていると判断しました。
結局のところ、「そのパソコンで何をしたいのか」から選ぶのが一番大事だと思います。
学校が必要と言っているから買う、という順番で考えると、スペックの数字だけを見比べて決めることになります。そうではなく、授業をどう受けるのか、レポートをどう書くのか、そして本人が学習以外に何をやりたいのか。そこから逆算すれば、必要な画面の大きさは自然に決まってくるはずです。
我が家の場合は、それが15インチでした。
実際に使ってみて、どう感じたか
入学してからずっと同じMacBookを使い続けていますが、15インチにしてよかったというのが、親としての率直な実感です。
そして本人も、15インチにしてよかったと言っています。実際に毎日使っている当人がそう言うのですから、判断としては間違っていなかったのだろうと思います。
参考までに、私自身もその後MacBook Airを購入しましたが、同じく15インチを選びました。子どもが使っているのを見て、こちらのほうが快適だろうと考えたからです。実際、快適に使えています。
持ち運びの負担をどう考えるか
15インチを選ぶ場合、必ず検討したほうがいいのが持ち運びです。
13インチと比べると、サイズは大きく、重さもあります。通学するコースを選ぶのであれば、毎回カバンに入れて移動することになりますから、この差は決して小さくありません。ここだけを見れば、13インチのほうが明らかに有利です。
そのうえで我が家がどう考えたかというと、持ち運んでいる時間よりも、実際にパソコンを開いて画面を見ている時間のほうが圧倒的に長い、ということです。
これは本人も同じ意見で、「実際にパソコンに触れている時間、画面を見ている時間、勉強している時間を考えたら15インチがおすすめ」と言っています。移動の負担は一時的なものですが、画面と向き合う時間は毎日続きます。
ただしこれは、通学の頻度や距離、お子さんの体格によって答えが変わる部分です。毎日長い距離を通学するのであれば、13インチという判断も十分に合理的だと思います。
これから選ぶ方へ
最後に、検討中の方に向けて整理しておきます。
- MacBookが必要かどうかは、志望するコースによって変わる。まずコースを決める
- 公式の推奨はMacBook Air(M2チップ以上/メモリ8GB〜/SSD 256GB〜)
- 画面サイズの指定はないので、13インチか15インチかは家庭の判断
- 迷ったら、実機を見に行くことをおすすめします。数字だけでは大きさの感覚はつかめません
我が家は15インチを選び、今のところ後悔はしていません。ただ、通学の負担を重く見るご家庭なら13インチという選択も十分にあると思います。
大きな買い物ですから、お子さんと一緒に実機を見て、どういう使い方をしたいかを話しながら決めていただくのがいいのではないでしょうか。
条件は変更される可能性がありますので、購入前には必ず最新の公式情報をご確認ください。
