学校が大好きな子が、なぜN高を選んだのか|不登校じゃなくても通信制高校を選んだ家族の話

学校が大好きな子がN高を選んだ理由 学校選び

「通信制高校は、不登校の子が行く学校」

そんなイメージをお持ちの方は、少なくないと思います。実際、通信制高校について調べると、不登校を前提にした記事がたくさん出てきます。

我が家の子どもは、N高等学校に通っています。ですが、中学校には楽しく通っていましたし、全日制の高校に行くことに不安もありませんでした。

それでも、最終的にN高を選びました。

この記事では、学校が大好きだった子が、なぜ通信制高校を選んだのかをお伝えします。親として何を考え、本人はどう感じていたのか。家族それぞれの言葉で書いていきます。

全日制と通信制で迷っている中学3年生のご家庭にとって、判断材料のひとつになれば幸いです。

本人は「学校大好き人間」だった

まず、本人に中学生のときの気持ちを聞いてみました。最初は普通の高校に行くつもりだったか、という質問への答えです。

もちろん!通信って考えがなかった。

全日制のどこかが嫌だったのか、不安だったのか、とも聞いてみました。

全日制は嫌でも不安でも全くない。学校大好き人間

親から見ても、その通りだったと思います。学校が嫌で、ほかの行き場所を探していたわけではありません。

通信制高校を選ぶ理由は、「今の学校が合わないから」だけではありません。我が家は、そういうケースでした。

最初のイメージは「学力がない人が行くところ」

通信制高校に対して本人が最初に持っていたイメージも、正直に書いておきます。

全日制とどういった違いがあるのか楽しみ。学力がない人がいくイメージ。

「楽しみ」という気持ちがある一方で、世間でよく言われるようなイメージも持っていたようです。

検討中の保護者の方の中にも、同じような印象をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。実際に入学してみてどうだったかは、後半でお伝えします。

きっかけは、妻がSNSで見かけたこと

本人が通信制高校を知ったきっかけは「親」でした。

もう少し詳しく言うと、最初にN高を知ったのは妻です。SNSで見かけたのが始まりでした。子どもに勧めたのも妻です。

我が家のまわりには、N高に通っている子はひとりもいませんでした。身近に聞ける人がいないので、ほとんど情報がない状態からのスタートでした。

もともとは、部活動のある私立高校に行くつもりだった

実は、N高を知る前は、あるスポーツの部活動がある私立高校に進学するつもりでいました。

本人はそのスポーツに興味を持っていて、習い事としてレッスンにも通っていました。ただ、「どうしても部活でやりたい」というほどではありませんでした。

ところが、その私立高校の見学に行ったとき、妻は違和感を覚えました。説明してくださった先生のお話が、勉強と大学進学のことばかりだったのです。

妻は、「この子には合わない」と感じたそうです。

一方でN高については、勉強よりもコミュニケーションを大事にしているという印象を受けました。1日体験に参加したときの内容も、とても面白かったと話しています。

同じ高校見学でも、学校によって大事にしているものは大きく違います。これは実際に足を運んでみて、初めて分かったことでした。

親として考えていたこと:「何のために高校へ行くのか」

ここからは、父である私の考えです。

高校に行く目的は、子どもによって違うと思います。

たとえば「野球をやって甲子園に行きたい」「吹奏楽部に入りたい」といった具体的な目標があるなら、通常の高校に行く意味は大きいはずです。

ただ、うちの子はいろいろなことに興味関心がある子でした。スポーツもそのひとつではありましたが、それだけに絞る理由はありませんでした。だからこそ、学ぶ範囲に制限をかけたくなかったというのが正直な気持ちです。

本人の決め手は「自由度」と「授業内容」

本人にも、最終的に「N高にしよう」と思った決め手を聞きました。

自由度。授業内容(通学コース時)

具体的に何が面白かったのかを聞くと、挙げたのは次の2つでした。

  • 起業部という部活動があること
  • 学校の先生ではなく、実際に社会で活躍している起業家や政治家が講師として授業をしてくれること

普通の高校では、なかなか経験できないことです。本人にとっては、それが新鮮で面白く感じられたようです。妻も「授業内容がすごく面白そうだった」と話しています。

部活動や特別授業の内容は、公式サイトで紹介されています。年度によって変わることもあるので、気になる方は最新の情報をご確認ください。

参考:

親から反対や心配はされたか、と聞くと、

むしろ後押しされた

という答えでした。実際、親として反対する理由はありませんでした。

不安より、期待のほうが大きかった

身近に通っている子がいない。情報もほとんどない。普通に考えれば、不安になってもおかしくない状況です。

ただ私は、これからの時代は、N高のような選択肢が選ばれる時代になると思っていました。なので、不安よりも期待のほうが大きかったです。

妻も、不安はなかったと言っています。

中学の先生には、何度も考え直すように言われた

検討中のご家庭にとって気になるのが、中学校の先生の反応ではないでしょうか。

我が家の場合、先生方の評価は低いものでした。

本人は、担任の先生やほかの先生から、何度も考え直すように言われたそうです。ただ、面談の場で、妻に対して直接反対するようなことを言われることはありませんでした。

妻は当時、「先生方は、普通や当たり前の進路がいいと考えているのだろう。きっと理解してはもらえないだろう」と感じていたそうです。

一方で、友だちの反応はまったく逆でした。

先生は低評価、友達はめっちゃ高評価。友達からはめちゃ興味持たれた。

大人と子どもで、ここまで反応が分かれたのは印象的でした。

中学校の先生に反対されて、迷っているご家庭もあると思います。我が家の場合は、本人と家族の考えを優先して決めました。

入学してみてどうだったか

では、実際に入ってみてどうだったのか。本人に聞きました。

想像と違ったことは?

普通の学校とあまり変わりはない。(授業内容、通学コース時)

最初は「学力がない人が行くところ」というイメージを持っていた本人が、通学コースで過ごしてみて感じたのは、「普通の学校とあまり変わらない」ということでした。

今もこの選択でよかったと思うか?

よかった。どころではなく、ぜひ全員が入って体験してみてほしい。

通信制にして、失ったと思うものはあるか?

失ったものは思い浮かばない。逆にプラスになっていくものが増えていくばかり。

全日制に進んだ友だちを見てどう思うか、という質問には「特にどうも思わない」という、あっさりした答えでした。

ただし、誰にでも合うとは思っていない

本人はとても満足しています。ただ親としては、誰にでも合う学校だとは思っていません。

うちの子は入学後、通学コースからネットコースに変更しました。そのときに本人が話していたことの中には、こんな言葉もありました。

ネットコースは自由すぎ。宿題という宿題もほぼなし

通学コースが好きな人はネットコースにしたら、ちょっと寂しいかも

自由な時間が多いということは、その時間の使い方が本人に任されるということです。自分で動ける子にとっては大きな魅力ですが、そうでなければ、ただ時間が過ぎていくことにもなりかねません。

コースを変えた経緯や、変えて実際に何が変わったかは、別の記事に詳しくまとめています。

本人が考える「通信制が向いている子」

最後に、今まさに迷っている中学3年生に向けて、本人に聞いてみました。

どんな子に通信制が向いていると思う?

自分の勉強や趣味など、自由な時間を多く作りたい人。入学後にやりたいことがある程度明確に決まっている人。

逆に、全日制のほうがいいのはどんな子?

全日制の方がいいとかない。自分にあった進路で。

どちらが上という話ではなく、自分に合うかどうか。本人の答えは、そこに尽きるようです。

迷っている中3の子とご家族へ

本人から、迷っている子へのメッセージです。

通信制って悪いイメージがあるけどそんなことない!ネットとかいろんな所で行かない方がいいとかあるけど、気にしないで自分の進路は自分で!

親として付け加えるなら、高校選びは「何のために高校へ行くのか」を家族で考えるいい機会だと思います。

そして、学校の雰囲気は、パンフレットやネットの評判だけでは分かりません。我が家も、実際に見学や体験に参加してみて、はじめて違いが見えました。迷っているなら、まずは足を運んでみることをおすすめします。

制度やコースの内容は変更される場合がありますので、ご検討の際は必ず最新の公式情報をご確認ください。

参考:N高等学校・S高等学校・R高等学校 公式サイト

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